ジョージ・ルーカスはべトナム戦争の影響で内省的になった米国映画を 以前の古き良きアメリカの豪華絢爛娯楽映画に戻そうと思い、 スター・ウォーズの台本を抱えて映画会社と交渉していた。 イメージはフラッシュ・ゴードンの世界であったが、 映画化の権利が手に入らずに自分で台本を書いた。 こうして1977年に「スター・ウォーズ」が完成したわけだが 特撮技術は見事だがストーリィは良くわからなかった。 その後、1980年「帝国の逆襲」、1983年「ジェダイの復讐」と一応は見ているが意味不明は続いた。 それから、やや時間が過ぎて1999年に至り、この「ファントム・メナス」が公開された。 ここに至って、ようやく意味が分かりかけてきた。 1977年の以降の三部作で、主人公のルークの敵であり、 「なんだ、このオッサンは?」と言う感じで出てくるダース・ベイダーの少年時代の物語である。 辺境の星で母と共に奴隷にされていた少年であるが、特別の能力を持っていた。 母親に聞くと父親は不明で自然に身籠り生まれたという。キリストみたいな話である。 ジュダイの戦士であるクワイ=ガン・ジンが見出し、 ジュダイになるための修行を許可するように推薦するが、 ジュダイの長であるヨークは最初は賛成しない。 まだ奴隷の身である母親を思い「辛い気持ち」でいるから。 それは弱点であり、l心の弱さの原因となる。 敵は、その弱さを必ず突いてくるからである。 ベイダーになってしまう未来はすでに予言されていた。
by yuyuu-yano
| 2014-05-18 17:17
| 泰西映画
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by 矢野友遊 カテゴリ
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