地方分権を喜ぶ地方の人は居ない

私は現役時代・・・今でも現役だが・・・・全国津々浦々の都市を回った。


そのため地方に親友、友人が多い。


昔から、彼らと地方自治だの、地方分権だの、道州制などの話をすると、顔が曇る。


 


そして、言う。


「地方も日本なんですよ」


「都市の繁栄は地方が支えている部分があるのですから、それは違うんじゃないの」


「我々を切り捨てるというの?」


 


彼らは都市と地方の実態が分かっている。


 


地方自治ならともかく、地方分権となれば、


人口の多い大都市が多くの税収を得る。


人口の少ない地方は税収が少ない。


銭がなければ何も出来ない。


そして、ますます都市に人口は流出する。


 


企業は本社の所在地の税務署に法人税を納める。


全国に分布している営業所は、本社に儲けた金を送る。


営業所がなければ本社は成り立たないが、方針の決定や経理及び納税は本社が行う。


 


地方分権にすると大都市の首長には都合が良い。


そこで、この話に熱心なのは東京、大阪、名古屋などの大都市の首長である。


自分で自由にできる金は多い方が良い。


地方に分配なんてするものか・・・と思っている。


 


あと、元総務庁の官僚が知事になっている場合は、トチ狂って道州制を叫ぶ場合もあるが、県民はそう思っていない。


「人材が居ないからね」と分かっているからだ。


大都市は地方から優秀な人材を吸い上げている。


これはビジネスでも同様。


支店や営業所に優秀なのが居ると本社に異動させる。


本社の問題ある人材は地方に左遷される


本当に優秀な人間は地方に飛ばしてから本社に戻す。


 


金だけでなく、優秀な人材も中央に集まる仕組みなのだ。


 


酷い話だと思う人もいるかも知れない。しかし、実は全くそうではない。


地方の左遷された同僚を訪ねると、自然に囲まれたカントリーライフを楽しんでいる。


出勤の前に、海に船を出して朝釣りしていたりする。


夜の酒場も安くて旨い。


甘海老を食いすぎて尿道結石になったりする。


人生を楽しみながら良い営業成績を上げている。


「もう本社に戻りたくない。俺の能力を一番生かせる場所はここでんがな」という。


こう言う男は、悔しいので数年後に本社に呼び戻す。


 


営業所の判断が常に正しく無いのはビジネスでは常識。


何でも現場の判断に委ねる・・・などとやったら会社は潰れます。


本社は全体を見ているので情報は多いのだ。調査するノウハウも、予算も有る。


 


本社が「あの取引先は倒産の恐れあるので取引きを中止せよ」と指示してるのに


「そんな様子ありません」


「昔からの付き合いなので切れません」


「社長にいつも接待されてます、良い人です」などと現場の判断でズルズルと伸ばし、ある日突然倒産・・・などの話はけっこう多い。


 


本社の机上の冷たい判断が正解の場合が多いのです。


 同様に霞ヶ関の官僚を「現場知らず」と馬鹿にしてはいけません


省庁の地方の出先機関の役人も優秀です。


 


 


道州制などは大前研一あたりが言い出した話。


そもそも、列強の陰謀の匂いのする話なのです。


 


地方と中央が一丸となって「日本国」を形成しているのです。


 


1億2800万人の世界最大級の均一市場を分断し、日本経済を弱体化させ、国を崩壊させる工作なのです。


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by yuyuu-yano | 2012-02-24 10:18 | 祖国
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