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昔の秋刀魚が食べたい

世の中に、電気釜なるものが普及する前は竈であった。


台所に竈があった。


 


風呂は薪で焚いた。


 


子供が学校から帰ると、薪割りを命じられた。


大きな斧で、廃材を小さな棒状にし、


小さな斧で、棒状の木を木片にした。


 


風呂を焚くのは子供の役割である。


大きな薪の後に小さな薪。


新聞紙を入れてマッチで火をつける。


第一燐寸工業のお徳用マッチを使う。


 


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そのお風呂にお銀さんは・・・。入っていなかった。


ただし・・・当時の風呂は、このように木で出来ていた。


 


昭和30年代の話だ。


 


秋になると秋刀魚を七輪で焼く。


この仕事も、子供達に命じられる。


 


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秋刀魚は安価な魚で、猛烈に油が乗っていて、


屋外で焼かないと、家の中を黒煙が充満してしまう。


 


七輪の上は火事である。


 


あの頃の秋刀魚の味は、もはや再現不可能なのか?


七輪で焼かないからだけではなく、秋刀魚も当時のと違う気がして仕方が無い。


 


当時ほど強烈な油が無いのである。


油の代わり冷凍物の臭いがする。


 


昔の秋刀魚が食べたい_b0302344_146431.jpg


 


なんか・・・ちゃいまんねん。


by yuyuu-yano | 2011-10-16 19:13 | 食道楽
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