人気ブログランキング | 話題のタグを見る

支笏湖ユースホステルに泊まる

昔、ユースホステルに泊まった人は、早朝のラジオ体操だの、食後の食器のかたずけだの、飲酒禁止だの・・・の記憶が残っているだろう。


 


私は別に、以前のままでもOKなのである。


ラジオ体操、すばらしい。


集会室での談話、楽しい。


食後は、皆で食器を洗うのも楽しいではないか。


 


でも、最近のユースホステルは、このようなイベントは無い。


自分で寝具を整える。手拭、タオルは持参。


それ以外は、他の宿泊施設と差が無い。


 


そもそも、ユースホステルとは何か?


 


ドイツの小学校教師リヒャルト・シルマンが、ワンデルンシューレ(移動教室)を思いつき、児童を連れて、さかんに徒歩旅行をしていた。


しかし、宿泊場所の確保に苦労し、1909年に豪雨のために緊急避難的に小学校に避難したことからユースホステルを思いつく。


 


シルマンは1912年アルテナ城を使って青少年が廉価で宿泊できる施設を開設した。


その後シルマンは、ザウワーラント山岳協会のウィルヘルム・ミュンカーの支援を受け、一代にして世界中にユースホステル運動を広げる。


 


 


日本では1951年に、下中弥三郎、中山正男、横山祐吉、金子智一らが中心となって日本ユースホステル協会(JYH)が発足した。


1952年に13施設と契約。1955年には、直営第一号として、北海道千歳市の支笏湖畔にある支笏湖ユースホステルをオープンさせた。


以後、全国各地でユースホステルの開業が相次ぎ、1974年の最盛期には587施設とピークを迎えた。


それ以降の施設は減少気味であり、2000年には332施設まで減っている。


支笏湖ユースホステルに泊まる_b0302344_1751082.jpg


 


これが支笏湖ユースホステルの旧館(赤い三角屋根)である。山小屋風で、実に良い。


この建物は北方建築の第一人者田上義也氏の設計によるもので現在は残念なことに老朽化が進み館内の利用を控えている。


 


旅行者は、この隣にある新館に泊まる。


ここの風呂は天然温泉(純重曹泉)で「美肌の湯」として知られている。温泉だけの来客もある。


 


ここの夕食はジンギスカンである。


他の宿泊客と同じ鍋を囲み、食事をする。


肉も良いのを使っており、結構、美味しい。


 


今回、私が宿泊した日は8名の宿泊客があったが、平均年齢は60歳以上と思われる。


 


オートバイ乗りが2名。


彼らはユースホステルの他、ライダーハウスを利用しているとのこと。


自転車乗りもユースホステルの他にライダーハウスを使う。自転車は1日100kmは走るらしい。


 


自動車で北海道内を周遊している老人。


苫小牧に上陸し、襟裳岬から北上して知床半島へ。


そこから道東を周遊し、旭川を経由して札幌、さらに支笏伊湖に。


今後は道南を周遊し、函館から本州へ帰るという。


 


私は、仕事の帰りに支笏湖畔を散歩。温泉に漬かり熟睡した。


支笏湖ユースホステルに泊まる_b0302344_1751080.jpg


 



 


 


 


by yuyuu-yano | 2010-07-03 21:09 | 国内出張・忙中閑有
<< Googleさんが変よ 選挙公報がポストに入るが・・・ >>