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町内の寿司屋の閉店 あるいは昔のシャリの味

私が生まれる前から営業していた、地元商店街で最長営業記録を更新してきた寿司屋が閉店した。さっき見に行ったら、すでに工事の車が入り「今から看板を下ろすところ」だという。


 


祖母ちゃんは、いつも、この店から出前を取っていた。


昭和30年頃の注文はいつも「助六」でしたな。


干瓢巻きと稲荷寿司の組み合わせ。


時々、贅沢するとデンブの入った太巻きになる。


さらに、贅沢すると鉄火巻き&河童巻き&卵である。


 


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トロだの、海栗だの、イクラだの・・・は、想像を超える世界で、そもそも、こうしたネタはメニューにはなかった。


海老とイカ程度はあったような気がするが・・・。


 


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この店、老舗なので酢飯がしっかりしていた。


昔の寿司屋は出前中心で保存食の意味合いから、飯にしっかりと酢が利いていた。


今の寿司屋は、店頭販売中心で飯も甘くなった。


 


シャリが酸っぱい寿司屋は年配には評判が良いが、若者には受けなかった。


 


なお、閉店の理由は、後継者が居なかったことである。


店は借りていたらしく、更新の時期になり、老夫婦は「あと5年は続けられない」と閉店したとのことだ。


by yuyuu-yano | 2010-06-11 14:28 | 食道楽
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