人気ブログランキング | 話題のタグを見る

足四の字固めは股間を狙う

前の衆議院選挙の時は、私の周りに民主党の影は全く無かったのに、今ではやたらに民主党の話を聞く。


民主党の「足四の字固め」は、かなり広範に効いているようである。


 


自民党の時代は、怒りに行くにしろ、お願いに行くにしろ、交渉相手は政府であった。


自民党に頼みに行く・・なんて話は聞いたことが無かった。


だから、誰も自民党本部がどこにあるか知らない。


 


官僚・・・事務次官・・・大臣官房・・・大臣と階段を登れば良いのである。


下から話を上げて貰えば良いのであるが官僚は実態に詳しい行政のスペシャリストなので、我田引水的な、自分等だけに都合に良い話はそこでストップされてしまう。


 


ところが民主党政権になると民主党に相談しないと何も動かない。


 


民主党地方本部・・・民主党の代議士・・・民主党本部・・・大臣という階段で話が決まる。


この階段は、簡単に登ることが出来る。


どこにも行政の実態に詳しいスペシャリストがいないのだから、話は直ぐに通る。鋭い突っ込みは無い。


条件は民主党を支持すること。


選挙で民主党に入れること。それだけ。


 


「民主党の代議士に相談したから、もう大丈夫」


「大臣にも合えたし、話を聞いてくれた」


・・・・てな話が、あちこちにある


これが国民が望む政治主導なんでしょうかね。


 


「事業仕分けも、民主党の代議士に依頼したら、分かってくれた」てな話があるんですからね。


民主党を支持しない国民は、大変な不利益を得る時代になった。


 


自民党の時代は、党と政府はイコールではなかった。


党は政府の批判者であり、そこで活発な議論が行われた。だから党を無視すると実態に合わない議員立法が出てきたりもした。それでも、そこに事実と実態をベースにした議論があった。


 


民主党の政治には全くそのようなものは無い。


最初の入口は、民主党を支持するか、しないかである。


それで、全てが決まる。


国民は「支持する機械」である。


そして、民主党でなければ人にあらず・・・である。


「子供手当てを批判するなら民主党を支持してもらわなくて結構だ」


このような傲慢な物言いが出てくるのは、民主党の本質を見事に表現している。


彼等が指向しるのは独裁政治だからである。


本会議に出ない小沢、会議で居眠りする菅。


要は審議などはどうでも良いのである。


 


民主党の戦略は組織選挙である。


先の衆議院選挙も、組織を固めたことで勝利した。


その後、行政府をハイジャックして、さらに組織を固めた。


だから次の参議院選挙は充分に勝てると計算しているはずである。


田中派時代、いくら金権と批判されても自民党は選挙で勝っていたように。


多くの業界は、民主党の足四の字固めで、いやでも従わざるを得ない情況だ。


 


7月の参議院選挙の勝敗は、今まで選挙に行かなかった層が、どれだけ危機意識を持って行動するかに掛かっている。


 






  


by yuyuu-yano | 2010-06-05 14:46
<< 紫川 青く流れたり  小倉<追補> 二つに割って運べば命まで奪わず... >>