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箱物の効用

公共事業の必要性が分かっている論者でも「箱物は除いて」などと付け加えてますが、実態を知らないのではないか?


 


私が地方の出張して、会議する場所も泊まる場所も、公的に設立された「箱物」ですよ。


マスコミは「こんな田舎に、このような立派な建物は不要」として箱物批判に使った施設です。


 


使われていないのか?


使われてますよ。


そりゃ人口が少ないですから、東京の「箱物」のように、早く予約しないと使えない・・というような状態ではないが、施設があることで、様々なイベントが増えて、地域の活性化に役立っている。


 


民間企業は儲けのない商売はしません。


ホテルがあるのは観光地と中小都市まで。


観光地でもない単なる田舎に、ホテルを開業する馬鹿はいない。度田舎にいけば会議場も旅館も無い。


 


この度田舎というのは、日本のかなりの面積を占めているのです。 


1980年代で行商人が居た時代は商人宿とか割烹旅館(宿泊させてとお願いして居酒屋に泊まる)を探しましたが、今では行商人も消えてしまい、本当に泊まるとこないのです。 


民間では儲からないのでやらないことを、やって戴けるのが行政です。 


これをケシカランという人は・・・。


人口の少ないのが悪い。


そういうド田舎は罪である。


田舎は日本から出て行け・・・と言いたいのでしょうか。


 国内で、しっかり物を販売しようと思ったら大都市だけでは駄目で、こうしたド田舎まで小まめに売っていかないと利益は出ませんよ。


 内需のビジネスは土臭いのです。


 


一方で都市部の箱物は、低価格で利用できるので、多くの団体が利用しておりフル稼働してます。


当然ですが公共の箱物はそれで商売をやるために設立されたのではないのです。


 


民間企業が保有する保養施設が「赤字だから廃止しろ」と言う経営が居たら、よほどの馬鹿でしょう。


社員の福利厚生を目的にしたものだからです。


だから税制でも「福利厚生費」として経費で落せるわけですから。


 


by yuyuu-yano | 2012-12-13 13:55
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