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かんぽの宿よ、永遠に

会社を設立して独立する前の私の仕事はかなりハードであった。


調査し、報告書を作る業務に携わると、追い込みの時期は残業の連続である。


「これが終わったら2週間休むぞ」と思いながら頑張るのである。


 


休暇はバリ島やタイ等の「海外リゾート」という手もあるが、最近は日本の自然の中でのんびりしたいと思う気持ちが強くなる。


ところが、これが以外と簡単なようで、そうでもない。


何故か?


 


中年のオジサンが、ウイークデーに一人で宿泊するのを歓迎してくれる宿は少ないのである。


電話を掛けると最初の対応は良いが、人数が一人だけだと分かると「生憎、空いておりません」に変わる。


 


一人の客は「何か訳がある」と思うのだろうか?


夜逃げ、自殺、逃亡者(リチャード・キンブル、職業医師)動画参照


それとも採算に合わないと思われるのか?








 


とにかく、「一人でもOKです」という宿は、昔、企業所有の「なんとか荘」だったところにほぼ限られる。


その手の「なんとか荘」はかなり古くて、部屋も狭くて、昔の下宿みたいなものが多いのだ。


 


民間企業の論理では「中年男の一人宿泊」は断るのが通常という事なのだと思う。


家族と一緒なら問題はないのだが、今は多くの家庭で妻は働いている。夫婦は別行動にならざるを得ない。


 


我家の奥様も、仕事に区切りが付くと、気分転換に旅行をする。


 「今、京都、ここに何日か泊るから、後はよしなに・・・」と仕事場に電話が入る。これが、時として北海道だったり、九州の屋久島だったりする。


 


こうした一人旅で便利だったのが「かんぽの宿」である。


我家は、妻の方針で、貯金はほぼ全てを「簡易保険での積立」にするという、郵便局のお得意先であった。


 


 


 かんぽの宿は、簡易生命保険法により「簡易保険加入者の福祉を増進することを目的とした施設」と規定されていた。正規の手続きを踏んで申し込めば、中年のオジサンの一人旅だろうが、中年のオバサンの一人、長期宿泊だろうが問題なく泊れる。


 


「この怪しい中年男に一人で部屋を貸すのはもったいないぞ、もっと儲かる客が来るかも知れない、断わったれ」とはならない。


もともと儲けるための施設でないのだから「赤字になるのはケシカラン」と言われても困る。


 


今、「かんぽの宿」は、日本郵政株式会社が引継がれ、一般の旅館・ホテルと同様に、簡易保険の加入の有無にかかわらず利用できる宿となった。これにより、対応が徐々に変化するのが心配である。


 


 規制緩和で儲けた政商オリックスグループの売却されるのは免れたので一安心ではあるが。


 


豪華でサービスの良い民間の宿がある一方で、公共の宿には公共の宿の役割がある。


私は、それが悪いこととは思えないのだが。


 


仕事でもメルパルク、ユーポート、アジュール竹芝を良く使った。こうしたホテルの対応は、特に官僚的だと感じたことはないし、出来る範囲で柔軟に対応してくれる。


一方、民間のホテルなのに、頭の固い支配人が居て融通が利かず「どうにもならんわ」という経験は何回もあった。


全ては人と人の関係なので、当事者間の波長が合えば、とても良い仕事ができるのだ。


 


夏休み前に「かんぽの宿」を利用するつもり。


とにかく頑張って欲しいものである。 


by yuyuu-yano | 2009-06-08 19:26
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