NHK特集の自動車関係は、いつも眉に唾を付けて見ないと騙される。 実に巧妙に作られているが、巧みに繋ぎ合わされた事実の断片の後ろに製作者のプロパガンダが見え隠れする。
NHK特集「アメリカ発・世界自動車危機」は2月2日に放映され、2月5日に再放送された。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090202.html
まず、最初にGMに部品を納入する米国の小さな部品会社が出てくる。
米国の部品メーカーなら、何故にデーナでも、リアでもTRWでも、フェデラル・モーグルでも、イートンでもなく、無名の小さな会社なのか?
自動車整備市場に部品を供給している部品メーカーなら、新車が売れないため、整備工場に修理が殺到して、前代未聞の活況を呈しているが、これだと都合が悪いからか?
米国の部品メーカーは、新車への納入より、アフターマーケット(新車を発売した後の補修部品市場)で稼いでいる。 例えばスパークプラグは、新車に組みつけられる量より、整備で交換される量の方が圧倒的に多い。
このような部品メーカーを訪問すると、超多忙であると思われるが、それはまずかんべ。 「とにかく暗い話にしないといかん」・・・・と言う至上命令があるからだ。
そこで、ようやく探しあてたのが、名も無い小さな部品メーカー。 GMからの注文が激減して、ひたすら蒼ざめる。
「暗い、実に良い」とNHKのディレクターは狂喜乱舞。
次に、注文の激減に人員整理をしないと駄目と言うことで、誰を整理するかを決める会議を開く。
「暗い、実に良い」とここでもNHKのディレクターは狂喜乱舞したことだろう。
ここで、この部品メーカーの章はひとまず終了して、次にGMの金融会社の話題に移る(続く)。
by yuyuu-yano
| 2009-02-11 16:10
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by 矢野友遊 カテゴリ
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