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寿司屋で酒を飲む

今日は、会社に出て、机周辺を片付ける。


金曜の午後に、大量のゴミを出し、ビルの管理人を呆れさせたが、今日も大量のゴミが出た。


それでも、なんとか片付きました。


 


ロッカーの方は、机周辺の数倍の資料がある。


30年間も会社に居れば、それだけは溜まる。


こちらは1年前から徐々に整理していたが、結局は半分弱まで終了で、力尽きる。


 


後日、整理するか?


それとも後輩に任せるか?


 


ウィークデーの作業は、ビルの管理人だけではなく、他の社員にも迷惑であろう。


難しいところだ。


いずれにしても、IDカードも返却したので、もはや会社に入れない。


 


その後、会社の近所の寿司屋により、一人で酒を飲む。


もう、ここに来ることは無いだろう。


 


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鯨ベーコン。芥子醤油で食べて下さい。


この鯨は、調査捕鯨のものなので極めて高価である。


鯨の尾の身は「高くて仕入れられないし、売れないでしょう」と馴染みの職人が言う。「1kgで3万円」とのこと。


 


地方都市に行くと、海外から輸入された鯨がある。


これは比較的、安い。IWPに加入してない国なら、問題なく捕鯨ができる。加入国でも密漁している疑いのある国もある。


 


鯨には、このような脂がある。


西洋人は、この脂(鯨油)を取るために鯨を捕獲しており、身は捨てていた。鯨油は灯火に使われた。


 


米国では17世紀中頃からマッコウクジラ、セミクジラを捕獲対象とした捕鯨が開始する。


当初は沿岸捕鯨から始まり、資源の枯渇から18世紀には大型の捕鯨船を仕立てて日本沿岸まで進出した。


ペリーが黒船に乗り、日本に開国を迫った理由は、捕鯨のための基地提供が狙いであった。


それほど、日本沿岸には鯨が多く生息していた。日本も捕鯨を行っていたが、脂を取るだけではなく肉から鬚まで全てを利用していた。


資源を保持するため、乱獲は行わなかった。


 


西洋諸国の乱獲により大西洋の鯨が居なくなると、捕鯨船は太平洋に集まり、やがて資源の減少が起きた。


しかし、やがて油田が発見されると、灯火用の鯨油の需要が減少し、やがて捕鯨は衰退した。


 


灯油のために大西洋、太平洋の鯨を取り付くした西洋人と異なり、日本人は伝統的に鯨を食料としている。


江戸時代から伝統の資源を保持した沿岸捕鯨を継続すべきである。


 


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これは今が旬の、子持槍烏賊である。


雌は体が大きくならず、身も柔らかい。


このように焼いて食べると実に旨い。


雄は体が大きくなるので刺身で食すと旨い。


 


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これは生の刺身を使った贅沢な太巻き。メニューには無い特製である。


普通の関西風の太巻きは卵、干瓢、胡瓜、鯛の田麩(でんぶ)、沢庵などを巻くが、これは鮪、烏賊、白身の魚を巻いている。


 


鮪は遠洋漁業で捕獲した冷凍物と、沿海で捕獲した生物がある。冷凍なので味が落ちるというわけではなく、生だから旨いとは限らない。鮪の仕入れは難しい。


生ものは、ニューヨークからクロアチアまで、遠く海外から空輸されてくる。


 


今の旬は鯖である。秋から冬にかけて最高に旨くなる。


穴子は夏が旬。コハダのシンコも夏である。


 


独立したばかりの、今年の夏はちょいと無理だが、来年の夏には食べに来たいと考える。


 


最後に、寿司屋に景気を聞く。


「これだけ毎日、テレビで不況だ不況だと騒げば、財布の紐がますます閉まるのが、分からんのかねえ」と、ここでもマスコミへの怒りが爆発。


それでも先週の土曜は予約で超満員とのこと。


今日は、最初は私だけだったが、8時を過ぎると「今日も入れないのかと思ったよ」と常連客が次々にやってきた。


by yuyuu-yano | 2009-02-01 02:47 | 食道楽
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