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オイルマネーの謎<エネルギー問題のお勉強 ひとまず終わり>  

原油価格が高騰すれば、産油国は巨額の石油収入を得ることが出来る。

産油国の経常収支は改善し、2004年以降は急速な経常黒字が蓄積している。

以下は主要産油国の経常収支の推移。

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景気が良いのでインフレ率もすごい。



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産油国は年間、どの程度の原油輸出収入を得るのか?

中東が4500億ドル、ロシアが1600億ドル、アフリカが1800億ドル・・・という推定があるが、実際には良くわからない。



原油収入を国のインフラ整備に使っているとの例としてドバイの話題が出るのだが、あそこは、石油が出ないのでインフラ整備しているというのが実情である。

砂漠の緑化を勧めているとか、産業を振興している・・・とかの話しは余りない。



2006年版の「通商白書」が、オイルマネーのついて分析を試みたが、結局は「良く分らん」で終わり、その後は、この話題に近づかないようにしている。



その他の分析を読んでも・・・・



・TAXフリーの国に本社を置く、ヘッジ・ファンドを通して運用。

・英国を通して米国市場に資金が流れている。

・産油国と、その支持者は、お友達価格(1990年代の標準価格=20ドル)で安く原油を売買していて、高く買っているのは欧米日だけ。



というような事が書かれているが、いずれも推定である。



ただ、実需と供給状態から見た原油の適正価格は、40ドル~50ドル・・・とういうのは、どの論者もほぼ同じである。


by yuyuu-yano | 2008-07-17 00:55
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