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鰻の話

見事なぐらい綺麗さっぱり消えました。

スーパーの店頭から中国産の鰻が・・・。

こうなると普段、国産を扱っているデパ地下(デパートの地下)は強い。

愛知、静岡、宮崎、鹿児島と日本の鰻の4大生産地の製品を並べ、スーパーより安い。

これに対して、いつも中国産中心のスーパーは哀れ。なんとか国産を並べはしたが量が少なく、高いので誰も買わない。

土用を控えて大量に仕入れた「鰻丼のタレ」だけが空しく並んでいる。



料理店も同様。今日の昼飯時の対話。

「うな丼はあるか」

「あるけど、無いよ」

「なんだそりゃ」

「鰻はあるけど出さないよ」

「なんで」

「お客さんが、中国産かと聞くのでね」

「おたくのは台湾産でしょ」

「そうなんだけど、国産じゃなきゃ駄目と言う雰囲気なんだ」

「ふうん」

「他の料理の付け合せに、ちょっと鰻を使っても、鰻だけ残すのよ」



この料理人は、かつては一流料亭の料理長をやった程の腕。

料理の世界で何回か賞を貰っている名人。今は独立して、小さいながら店を持っている。

夜は会席料理だが、昼は定食や丼物を食わせる。

ここの鰻丼は、安くて旨くて、今の季節にピッタリのメニューだった。

料理人の世界では台湾産の鰻の評価は高い。

国産より柔らかく、泥臭く無く、すっきり美味しいと言われている。

全ての台湾鰻がそうではないが、良い条件、綺麗な水で育てたものは、気候が温暖のため、とても美味しくなるようだ。



「まあ、鰻は無いけど、水蛸の生刺があるので、これで勘弁を・・・」

蛸の刺身定食が今日の昼食になった。

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鰻は不思議な生き物だ。

海で生まれて河を遡り、

河で成魚になり、産卵のために海に戻る。



産卵地が何処であるか、未だに分からない。太平洋のマリアナ諸島西方・・・と推定されている。

卵から透明なレプトセファルス幼生になり、やがてシラス鰻になり沿岸に流れ着く。



このシラス鰻が河川を遡るのだが、養殖鰻は、これを捕まえて養殖池で育てる。

人工的に卵を孵化させた養殖は未だに出来ないのだ。



河口で捕まらなかったシラス鰻は、河を遡り、徐々に成長し、河の上流で成魚となり、さらに10数年、そこで暮らす。

こうして成熟した後、再び川を下り、海に出て産卵場へ向かうのである。その距離は2000km以上もある。



この鰻のエネルギーを、体内に取り込み、夏を乗り切るため、是非、土用には美味しい鰻丼を食さねばならない。

by yuyuu-yano | 2007-07-07 00:52 | 食道楽
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