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子ども会の思い出

小学校に入ると「子ども会」にそのまま入ることになる。

これは町内に住む子供が、年齢横断的に加入している会である。

基本的には子供達の自治組織で、子供達だけで運営を決めている。

6年生が会長になり、適当に役員を指名していた記憶がある。





この子ども会の大きな仕事は集団登校である。

朝食を食べていると「ゆうちゃん」と外で声がする。

「はあい」と答えて、大急ぎで食べ終えランドセルを背負って出かけるのだ。

子ども会は子供の居る家を一軒一軒訪ねて、声を掛けて集団で登校する。

もちろん、親達にも「おはようございます」「行ってまいります」と全員が元気に挨拶する。

これを毎日、やっていると、

町内の親は、町内の子どもの顔を全て覚えてしまうのだ。

また、逆に子供たちも、親達の顔を覚える。

今、考えると信じられないような素晴らしい制度であった。

「人さらい」が出ると恐れられた時代なので、集団登校はとても安心できた。

でも、なぜか下校はバラバラである。

それは上級生と下級生の下校時間が異なる他、

クラブ活動などもあるからだ。



子ども会は集団登校以外に何をしたか、あまり記憶がない。

ただ、上級生のお兄ちゃんの家には、よく遊びに行った。

当時は、真空管のラジオを組立てるのが流行していて、お兄ちゃん達がハンダで線を繋いだりするのを見学したものだ。



そして6年生になると、町内の子ども会の会長になる。

同年齢の子が居なければ、嫌でも番が回って来る。

会長になると、それなりに大変である。

私の町内の一角に、飲み屋街があった。

そこには子どもが居なかったのだが、

私が会長になった時に、女の子が転校してきた。

ところが、朝、迎えに行っても出てこない。

夜遅くまで営業しているバーなので、親達は寝ているのである。

そこで、日曜日の昼間に数人で尋ねて行って、親に集団登校の話をした記憶がある。



さて、現在、子ども会はあるのだろうか?

調べたら「全国子ども会連合会」というのがあり、

会長は町村信孝氏であった。



http://www.kodomo-kai.or.jp/


by yuyuu-yano | 2007-05-19 20:03 | 少年時代
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