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この記事の後ろにある思惑は

日本列島の中を走っている日本車は7500万台程度。

これと同じ台数の日本車が、米国内を走っている・・・と確認したのは数年前。

その後、原油価格の高騰で、日本車の販売は好調なので、おそらく現状では日本国内より多い日本車が米国内を走っているだろう。

で、この日本車は、どこで作られたのか?

日本からの輸出も一部はあるが、大半は米国の日本メーカーの工場で生産されている。

この工場は、資本は日本であるが、マネージャーや従業員は米国人である。

この工場の生産台数は、日本企業の連結決算に入る。

でも、日本のGDPには入らない。

当然のことながら米国のDGPに入るのである。



日本車が走っているのは、米国だけではない。

欧州、中東、アスワン、中国・・・・至るところを走っており、

その生産拠点は、それぞれの地域である。

中国で生産された日本車は、中国の国内総生産に入る。

フランスで生産された日本車は、フランスの国内総生産に入る。



もちろん自動車だけではなく、電気製品も、電子機器も、同様である。

以前にも書いたが、GDPとは国内総生産であるが、国内総消費とイコールである。

消費は人口が多い国が多くなる。

米国、中国、欧州が多くなるのは当然である。

カリフォルニア州と同じ面積しかない日本の消費が、世界の10%近くを占める方がおかしいのである。



GNPがGDPに変わったのは、経済がグローバル化して、N=国民をどこで線引きするか難しくなったからである。

世界中で日本企業は活躍しているが、これを日本国民の生産とは言い難い。

そこで、地理の概念で分けることにしたのだ。



この記事を書いた記者は、このような事は100も承知である。

では、なぜ、このような自虐的な記事を書くのだろう。

考えられるのは、本人がマゾ。

そうでなければ、ある思惑を持った人達の意向に沿って書かれているからだ。



日本のGDPが伸びない理由は、工場で働きたい人が減少しているからである。

そこで、GDPを伸ばそうとすれば、大量に外国人労働者を受け入れるしかない。

欧州も米国も、それを実施している。日本もそうすべきである・・というのが、この記事の隠れた思惑である。



私は、この意見に反対である。なぜ、欧州の失敗の後を追うのか。

人口が増えないのだから消費が伸びるわけが無い。

洗濯機も冷蔵庫も、エアコンも、テレビも、自動車もすでに充分に普及しているではないか。

成長する訳が無いし、その必要もないのである。

by yuyuu-yano | 2007-12-27 23:07
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