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伊勢神宮参拝(追稿) 台湾の若者も多かったよ・・・

中部地区への出張より帰宅した。

静岡、愛知、三重をまわり、最後に10年ぶりに伊勢神宮に参拝してきました。



伊勢神宮の内宮は皇室の祖先である天照大神を祭っている。

もともとは皇居内にあったのが、祟神天皇の時代に和の笠縫邑に遷御。その後、垂仁天皇26年に伊勢の五十鈴川の畔に鎮座した。

この地を選ぶまでに、大和、伊賀、淡海、美濃、尾張なども探したが、祭事を行うのに適した場所として、伊勢の五十鈴川沿岸の地が選ばれた。



なぜ、祭事を行う地を、手間をかけて選んだのか?

それは、祭事に大きな目的があるからだ。

農業国である日本の祭事は、豊作を祈るということである。

稲を植えてから、生育して稲穂になるまで約半年。天災を避けられるよう、また戦争などで田畑が荒らされないように祈祷する。



狩猟民族は、その日に獲物が取れないと意味はない。短期的な成果・・・というより、その日の成果を期待する。

農耕民族は、収穫時の成果を期待する。長期的な展望で物事を考える。

長期にわたり天候に恵まれ、人々の争いが起きないことを祈るのである。



豊作を祈る祭事の必要なお供え物は、海の幸と山の幸である。

伊勢の地は、新鮮なお供え物が手に入り易く、温暖にして清明な土地であるから選ばれたのだと思う。



伊勢神宮は内宮と外宮がある。

本来は外宮をお参りしてから内宮へ・・・が順序である。外宮は近鉄の伊勢市で下車、内宮は五十鈴川下車である。

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これが近鉄・五十鈴川駅。小さな駅である。

ここからタクシーで1000円以下で内宮の入り口に着く。

伊勢神宮を訪れて思うのは「質素」。

きらびやかなものは何一つ無い。

鳥居も社も白木で、釘一つ使わずに建てられている。

中心となる正宮の規模も驚く程、小さい。





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ここが内宮への入口、五十鈴川にかかる宇治橋。

タクシーを降りて、この橋を渡る。

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橋の上から見る五十鈴川。水が清く、川底まで良くみえる。周囲の山々の緑が目に優しい。

まさに「心が洗われるような風景」である。



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橋を渡ると神苑という庭園。良く手入れされた木々が美しい。



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五十鈴川岸辺の御手洗場。

何時来ても水清く、緑に包まれている。

ここで手を洗い、身を清めてから正宮へ。

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ここが正宮の入口。内部は撮影禁止である。

正宮は「唯一神明造」という日本最古の建築様式。

高床式の穀倉から発展したもので、建物は檜の素木を用いている。もちろんペンキ、ニス、釘などは使用していない。

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このように木の楔を利用して要所を固めている。

この正宮は20年に1回、立て直している。

これを遷宮という。

正宮を始め御垣内の建物全てを新造し、さらに殿内の装束や神宝を新調する。

第1回の式年遷宮は690年。以来、1300年にわたって続けられ、次回は62回目となり2015年。

これはわが国で最も重要な祭りの一つである。



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参拝後、神宮内を歩く。

この日は日本人の他に、台湾からの参拝客が多かった。

それも若いカップルが多いのに、ちょっと驚いた。

日本人の参拝者は、平日と言うこともあるが、引退した老人が中心だった。



伊勢神宮を見ることで、わが国の皇室の歴史が理解できる。諸外国の王朝とは全く異なり、強大な政治権力ではない。豊作、平和を祈る祭事のために、質素にして清明に継続してきたものなのである。

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なお、日本李登輝友の会青年部で、日本の心のふるさと「伊勢神宮」へお参りし、日本の原点を学ぶ「伊勢神宮の旅」を実施している。台湾からの留学生も参加しているようである。


by yuyuu-yano | 2007-04-18 23:09 | 伝統・感謝・祈り
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