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中小企業は大企業になれない会社ではない

東京の銀座2丁目にある中小企業会館。


かなり年期の入ったボロビルではある。


ここが、かつて中小企業の大本山だったところである。


 


戦後、経団連が発足した時、中小企業も一緒にやらないかと誘われたが、中小企業側は断ったという。


 


中小企業は大企業になれない企業ではない。


経営者が「自分の責任のとれる分野以上に社業を発展させない」と言う主義の会社なのである。


多角化すれば会社は大きくなるが、やがて自分の会社は何の会社か分からなくなる。こういうのが嫌だという頑固者の会社である。


 


自分の得意でない分野は責任がとれないので参入しないという経営者。


 量産すれば、もっと安くなるし、もっと儲かるじゃないか・・と言われても、俺が求める水準が保てる職人は少なく、レベルを落としてまで儲けたくないという経営者。


 


営業所を展開して商圏を広げたらどうか・・・といわれても、眼が届かなくなるから嫌だという経営者。


 


システムとマネジメントで、これは超克可能と言われても、「ヤナコッタ」という経営者。


 


中小企業は中小である事を選んでいるのである。


これは日本だけではない。


世界中、どこに行っても中小企業の経営者はこうである。


 


「大企業なんかになりたくない。ヤナコッタ」


by yuyuu-yano | 2011-06-14 10:54
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