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復興急ピッチ

仙台からの来客と話す。


彼の工場は仙台空港の近くに立地していたので、被害は大きかったのだが、5月中に再稼動できた。


稼動するや注文がどんどん入っているようだ。


 


地震の時、避難先を探し、近くの仙台空港に逃げ込んだ。


ところが、仙台空港は津波に飲まれた。


 






 


この時、工場にいた従業員は揃って空港ビルの上階に避難していた。


心配なのはクルマで営業に出ていた社員。携帯で連絡取ろうとしても繋がらない。海岸地帯に居たのではと心配していたが、奥地に逃げていたので助かった。


 


工場は建物は無事であったが、シャッターが破られ、そこから「誰かの自動車」や「瓦礫」が内部に流入した。


工作機械は全てお釈迦。製品もお釈迦。


工場再稼動には、内部の瓦礫を処分し、新しい機械を入れるしかない。


 


問題は瓦礫である。


誰の所有物か不明の瓦礫・自動車をどう処分するか?


遺体などが無かったので、とりあえず外に搬出する許可は得た。


問題は重機である。


依頼すれど来ない。待てど暮らせど来ない。


 


幸い従業員に重機の免許を持っているのが居た。


そこで重機を借りて、撤去を行う。


その後、全員で工場内を清掃して、機械を再設定した。


棚や各種備品などローテクなものは、洗って使えるが、ハイテク機器は全部、交換となった。


こうして5月の連休明けには工場再開が可能となった。


5月末には社長が支援を受けた東京の会社に挨拶周りとなった。


 


同じ仙台でも、被害の大きい場所と、そうでない場所がある。その差は津波の被害を受けたかどうかである。


道路の右と左で、全く景観が異なる。海側は壊滅。山側は外から見れば従来どおりに見える(内部に被害あり)。


その海側の工場も、一部は再稼動し、注文もどんどん入っているというのは嬉しい。


by yuyuu-yano | 2011-05-31 16:39
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