失われた10年は1998年に始まる

[世] [画像] - 日本のインフレ率(消費者物価指数)の推移(1986~2010年)


 


 


米国や中国に比べても、ゆるやかな日本の消費者物価指数の推移だが、仔細に見ると、こうなる。


 


この曲線は、実業の世界の景気の実感とぴったりである。


88-91年まではバブル期の高度成長。


92年から98年までは、さらなる成長である。


しかし、その後は橋本政権による不況が始まる。


財政再建と消費税率の値上が日本経済のゆるやかな成長をストップさせた。


この路線は小泉政権にも引き継がれた。


諸外国に比べて「政府による支出が少ない、小さな政府である日本」で、財政再建の名のもとに支出を削減すれば、このようになるのは誰でも分かること。


消費税は加熱した景気を抑えるのは効果があるが、政府の支出を減らして消費税を上げれば、健全な民間需要も勢いを無くし失速する。


さらに、優秀は官僚の力を殺いで「民のことは民に」など寝言を言う。


 


日本は戦後、一貫して民のことは民でやってきた。


それで問題がある場合だけ、官僚が出て来たのである。


結局、ここでやりたかったのは、財務省以外の官僚の力を殺ぐことである。


 


さて、この日本経済は2005年を底に回復に向かう。


この時期、政府は財政再建とか言って公共投資を削減し、景気を過剰に抑制していた。


この好景気の要因は米国のバブル経済である。


だから長く続かなかった。


 


でも、注目すべきは、この程度の景気回復で人手不足が深刻となったのだ。


 


内需に支えられている日本経済の潜在力は強い。


政府が景気を回復させようとすれば、直ぐに回復するはずだ。


麻生内閣の1年間でも正しい処方箋を使えば効果があったのだから。


でも、経済の分からない民主党政権では、このまま沈没を待つばかりである。


 


失われた10年と言うのは1989年のバブル崩壊からの10年を言うらしいが、これは嘘である。


1990年代は黄金期であり、実業の世界の実感に合わない。


「失われた」のは金融経済だけだろう。


その原因はバブルに溺れて、いい加減な貸出しをやったからである。


 


実業の世界の失われた10年は、橋本内閣から始まり、今も続いている。


もう、失われた13年目に入る。


[PR]
by yuyuu-yano | 2011-01-31 10:06
<< 諸悪の根源は??? 岡野さんと比べて下さい >>