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平和ボケと軍事施設

「観光地で写真を撮るのは良いですが、それ以外の場所では止めて下さい。何処に何があるか分からないのです。誰が居るかも分からないし、軍事機密に関連する何かが、偶然、写ったりするとまずいですから」


 


このように男に告げると「はい、分かりました」の返答。


 


ところが、全く分かっていなかった。


提携先の大手企業の若手社員。


「仕事を出してやるんだから、俺を大切にしろよ」と言う雰囲気で、何処に行っても只飯、只酒を決め込む。


中国に初めて来たということで、何もかも珍しいのか街中でカメラを取り出しては写真を撮りまくる。


 


観光地に連れて行った時の事。


慣れていない運転手を使ったものだから道を間違えてしまった


方向を確認するために、山の斜面を登ってみた。


すると、この男もカメラを持って付いてきた。


方向が分からないので、私は直ぐに降りたが、彼は奥の方に進んで行って、写真を撮っているようだ。


 


彼がようやくクルマに戻ったので「何を撮っていたのです」と聞いてみた。


「何かの基地があり、兵隊さんが沢山居ました。訓練していました。私が写真を撮っていたら、向こうから望遠鏡で見てましたよ」


 


私は青くなったが、その男は平気であった。


「向こうから望遠カメラで写真を撮られました。どうしたんでしょうか?」


 


「これは、かなりまずいです。スパイと間違えられますよ」


と、それから一目散に町に帰った。


 


その後、何も無かったので、安心していたが、


その男は影に怯えるようになった。


「誰かに尾行されている気がする」とのこと。


 


そして2日後に彼の部屋に来訪者があり、フィルムが没収された。


 


それで済んで良かった。


 


フジタの社員の場合は??


by yuyuu-yano | 2010-09-26 21:22
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