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バテ頭巾です

町内の内科医にゆく。


「今度はなんじゃ」と先生。


ここには私の 30年分のカルテがある。


先生は東大医学部の卒業で人脈がある。


腎臓・心臓の権威との噂もある。今までも、あちこちの大学病院の若い医者を紹介してもらった。


 


「へへへ、今回は単なるバテ頭巾です」


「なに、バテ頭巾とな・・・して、その原因の思い当たるフシはないのか?」


「それが、あるのでございます」


「なんじゃ」


「先日、新橋の鉄板焼屋で、サーロインステーキを食べました。他の人がヒレステーキを選んだのに、どうしても脂が食べたくて・・・本日はシャトーブリアンが入っております・・と店のオーナ-が奨めるのを振り切り・・・」


「それで」


「そこで日本酒とワインをチャンポンしたので、酔いまして、自宅に帰って、シャワーを浴びたら、そのまま眠くなり、クーラを掛けたまま、裸で寝てしまいました。


12時ころに目を覚ましたのですが、タオルケットを巻いてそのまま朝まで・・・起きたら喉が痛いのでございます」


「あたりまえだ」


「何の病気でしょうか?」


「アホダラ病だ」


 「喉が痛いのに、飛行機で北海道に行きましたら、えらく寒いのでございます。


6月は暑かったので、今度はワイシャツ一枚で出かけたのですが、現地に行くと皆さんスーツを着ているのです。


今年は7月の方が寒いそうです。それで調子を崩しました」


なるほど、典型的な風邪と思うが、念のため簡易血液検査と尿検査と血圧測定をやろう」


 


検査の結果・・・・「血液、血圧はほぼ大丈夫だが、尿検査は駄目。ウロビリノーゲン、たんぱく質、PHに異常値ありじゃ。腎臓と肝臓が弱っている・・しばらくは安静だな」


 


ここまで体調を崩すと、単なる風邪ではなくバテ頭巾とのことである。


 


なお、バテ頭巾は紫頭巾の友人で、怪傑黒頭巾の末弟である。


 


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by yuyuu-yano | 2010-07-28 12:28 | 東京
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