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熊谷の五家宝

埼玉県の熊谷市に仕事で行き、お土産に「五家宝」を戴いた


実に嬉しい。


こういうものをお土産に選ぶ方の心意気も偲ばれる。


 


五家宝というのは、こういうお菓子である。


 


熊谷の五家宝_b0302344_175475.jpg


 


上から見ると、黄な粉を塗した棒状のものである。


手作りなので、大きさ、太さが異なる。


それが良い。


 


熊谷の五家宝_b0302344_17544.jpg


 


横から見ると黄粉が包んでいる種が見える。


もち米を一旦もちについてから薄くのばし、細かく砕いて煎り、あられ状にしたものを水飴で固めてある。


 


材料は、餅米、黄粉(大豆)、水飴(大麦)である。


 


味は純朴そのもの。


あまり甘くない。


 


チョコレートだのプリンだの苺のショートケーキだのが西洋の菓子が入って来る前の、日本の菓子である。


 


今の若い人達は、これを旨いと思わないと思う。


 


五家宝と似た様なものはインドネシア(バリ島)のマーケットでも見た。


東南アジアの稲作地帯では一般的な、伝統的な菓子かもしれない。


 


五家宝の由来に関する説明(熊谷市のホームページより)


 


その起源は諸説あります。


熊谷で“五嘉棒”の名で売り出されたのが文政年間(1818~29)でした。


中山道の宿場町として栄え、市も開かれていた熊谷では、五家宝の原料となる「石原米」と称する良質の米がとれ、田畔あぜではきなことなる大豆が豊富に作られており、水飴の原料となる大麦も多く収穫され、生産に適していたようです。


その後“五嘉宝”“五箇宝”の字があてられましたが、「五穀は家の宝である」という祈りを込めて現在の“五家宝”とつけられました。


by yuyuu-yano | 2010-06-18 11:49 | 国内出張・忙中閑有
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