去年の秋から急激に元気が無くなった社長がいる。 メールを出しても返事が来ない。 私は業績が厳しいのかな・・・と思っていた。 しかし、そうではなかった。 販売関係の幹部に聞くと、上期は黒字で、下期も黒字らしい。
では、何故に元気が無いの? この件については彼も話したがらない。
そこで、色々と情報を集めると、 ある営業所で、社内ルール違反が発見されたのが要因であった。
最初から「社員は盗むものだ」が前提の某国のような社会では、生産ラインや商品倉庫にも監視カメラが設置され、従業員の犯罪に備えている。
日本のシステムは、社員は正直者の善人であり、会社を裏切らないことを前提にシステムが組まれている。 歴史のある企業ほど、そうなのだ。
そこに不心得者が入社して・・・ 「あ、この会社、空きだらけじゃない」 と悪事を始めると実に簡単に伝票等を操作できてしまう。
その会社では企業統治を厳しくして、 システム内に、不正を見抜くプログラムを組み込んだ。 さらに、コンプライアンス・マニュアルを作成し、 社員の鞄に常備するようになった。
実は、このような話は最近、あらゆる会社で発生しているのである。 あまりニーズが多いので、私も社内用の「コンプライアンス講座」を開設したほどである。
<問題の所在>
・不正を行うことは悪いことと思っていない。 ・バレなければ、何をやっても良い。 ・不正が行える環境を作る会社が悪い。 ・不正を行った自分は悪くない。
このように考える人間が増えてきた。
<落とし穴>
・不正は必ず発覚する。 (学校ではバレ無くても会社ならバレる) ・不正が同僚、顧客、関係者にバレたことで恐喝され、さらに大きな犯罪に引きずるこまれる。 ・小さな不正のつもりが巨大な犯罪の実行犯にされる。 ・そして、人生を棒に振る。
<人間として志すところは・・・>
質実剛健・清廉潔白であれ。
by yuyuu-yano
| 2010-01-20 19:48
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by 矢野友遊 カテゴリ
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