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町内のお茶屋の主人との対話

「お歳暮用のお茶を買いに来ただよ」


「どのあたりが、宜しいですか?」


「掛川じゃないかと思うのだが」


「そうですね、今は掛川ですね。品評会でも、掛川は必ず入賞してます」


「先日、飲み比べのイベントがあり、一番、旨いと思ったのは掛川だった」


「茶の木がちょうど良い年齢なのです。若くても老いても駄目ですから。それから土地の状態。これは毎年、変化します。上流にダムが出来ると、味が変わりますね」


「ダムは駄目ですか?」


「やはり、水が足りなくて、土地が乾いてくるからです」


「なるほど」


 


・・・・と言うことで掛川茶を缶に詰めてもらう。


 


そして、お得意先の社長室に持参。


「社長には、特別に美味しいお茶を飲んで戴きたくて」


「おお、良いねえ、でも隠して飲まなきゃな」


「隠すことは無いでしょう」


「最近は、社長だけ特別のお茶を飲むと文句がでるんだよ」


「嫌な世の中ですなあ」


「社長シリーズの時代は過去のものに」


 


 


 

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by yuyuu-yano | 2009-12-14 00:28 | 食道楽
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