人気ブログランキング | 話題のタグを見る

バブルなる捏造言葉に騙される人達


韓国とのビジネスをやっていた時、ソウルに行くと・・・


韓国は大きな財閥があるので中小企業が成長しない。


財閥の他は零細企業ばかりである。


財閥系の企業の給料は、零細企業の給料より遥かに高い。景気が良いのは財閥系企業のみで、インフレで物価が上昇しても、その従業員は困らない。


零細企業に勤める我々は耐えられない。


早くバブルが崩壊することを期待している。


 



 


・・・・てな話を聞かされる。


確かにロッテデパートなどに行くと、日本のデパートの方が安い。それでも毛皮のコートを着ているオバさん方が商品を買いあさっていた。


 


中国も同様である。


不動産価格が上昇して、とても我々には入手できません。


もの凄いバブルです。


我々は早くバブルが崩壊することを期待しているんです。


もう直ぐでよね?



この話を聞いてからもう10年になるが、崩壊などしていない。



 


こうした「バブル崩壊期待」は日本のマスコミによる捏造報道により生まれたものだ。


 


私は中国や韓国で彼らに以下のように説明している。


 


バブルなんてものはありませんよ。


需要が多くて供給が少ないと価格が上昇し、


価格が上昇して、誰も買えなくなると需要が減るので価格が下がるだけです。


価格は常に実勢価格です。


 


日本の場合は、こうした市場のメカニズムにより価格を下げたのではありません。


1990年3月に大蔵省が銀行局長通達「土地関連融資の抑制について」を出した。


この中で「不動産向け融資の伸び率を総貸出の伸び率以下に抑える」としたため、投資がストップして、急激な値下りとなったのです。


 


この一枚の通達のために、日本は未曾有の不況に突入したのです。


企業も個人も借金の担保である土地の値段が下がったので、バランスシートがメタメタになった。


多くの企業が倒産し、多くの社長が自殺しました。


発狂してしまった投資家も何人も居ます。


 


完全な政策ミスですが、これを隠すために生まれた言葉が「バブル崩壊」です。いかにも泡が自然に壊れたように偽装したのです。


バブルと言う言葉は、この失政の後からマスコミにより作られた言葉です。


 


ですから貴方がバブルと思っているものは、バブルではありません。実体です。


これが「高すぎる」と思うなら、国家の意思で下げる事を選べば、たちまち下がります。日本はこれをやったのですから。そのような政策を取らないなら、価格は上下しながら適切に調整されるはずです。


これを選ぶのも国家の意志です。


 


日本は、この大蔵省銀行局長通達から22年も、国家の意思で不景気を選んできた。もう、自虐的なことはやめようではないか。


by yuyuu-yano | 2012-12-23 12:42
<< MozartViolin Co... 産経掲載:笹幸恵氏のあきれたコラム >>