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危険な状態は終わってはいない

本日は一日デスクワークの予定であったが、


前に務めていた会社の社長がふらりとやって来た。


 


思ったとおり、売上はそうとう厳しいらしい。


売上の60%を占める部門の売上が対前年比で50%減。


残りの40%は、同20%減。


トータルでみると同35%減である。


 


今の経済状態では十分の想像できる水準だ。


今年の1月から4月頃まで、


わが国の主要産業の工場の生産が半分以下に落ちていたのだから。


 


生産が半分以下に落ちるような不況は、国内ではストライキが続き、日本共産党が火炎瓶闘争をしていた戦後のドサクサ以来ではなかろうか?


 


ここ数ヶ月で回復の兆しがあるが、危険な状態は去ったわけではない。特に心配なのが、欧州、中国であるが、米国もなにやら焦げ臭い。


 


あの巨大なバブルの崩壊から、そう簡単に抜け出せるはずが無い。


景気回復の話が出始める(意図的に流布される)ことに不安を覚えてしまう。限りなく怪しい話だからだ。


世界経済は繋がっているので、某国の経済が破綻すれば、必ず日本にも深刻な影響を及ぼす。


 


自分の会社が何とかやっていけるのは、取引先が倒れずに居てくれるからである。


それと同じことが国際的なビジネスにも言える。


 


前会社の社長との対話。


 


「売上がそこまで落ちると、どのように対処するのか?」


「事務所の引越しを考えている。最初は半分ぐらいの面積の事務所に移ろうと思ったが、どうしても入らない。そこで、事務所は最低限度まで縮小し、自宅勤務を考えている」


「変形労働時間制を導入し、勤務時間は自己管理なので、移行は簡単かも知れない」


「会社に掛かる電話を、即転送にするだけで、何の問題も無く移行できる」


「ついに、自宅勤務の時代になったか?」


「実は会社のあるビルのフロア、残ってるのは当社だけだ」


「他の会社は引越したのか?」


「皆さん、バタバタと引越して行った」


「ビル会社も大変だな」


「高い家賃を取るのだから仕方が無い」


「そういえば、私の取引先でも、9月から新事務所に移る会社が多い」


 


危険な状態は終わっていない。


この世界経済が危険な時期に、さらに危険な政党に経済運営を任せるのだけは、やめて欲しいと心から思う。


 


by yuyuu-yano | 2009-08-13 00:47
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