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雑談的・断片的「米国市場」考  某社長との雑談メモ

デトロイトから欧州を回り帰ってきた某社の社長と話す。


 


「米国は2010年までは駄目だと言っていた。2010年になっても駄目なら、それは、もうアカンということよ・・・・とも言ってたな・・・。まあ、分からんということでしょ・・・」


 


米商務省が発表した10月の個人消費支出は、季節調整済み年換算で前月比1%減の10兆399億ドル。


でも、ガソリンをはじめ物価が下がっているので、これを調整すると、実質ベースでは0.5%減。


 


10月の米国耐久財受注額(季節調整後、半導体を除く)は6・2%の減。


確かに大きいが、06年10月には8.3%減っている。


100年に一度の不景気にしては、2年前より落ち幅が少ないとは・・・


 


9月の個人消費は、耐久財が前月比4.0%減


衣料など非耐久財が2.5%減


サービス支出は0.2%増。


 


個人所得は前月比0.3%増の12兆2147億ドル。


可処分所得は0.4%増。


個人貯蓄率は2.4%。


 


所得は微増なれど、物価が下がったので、可処分所得はちょっと増えたが、耐久消費財や衣料への消費を押さえ、スポーツジムに出かけた・・・ということか。


 


 


欧州は?


「これから生産が落ち込むと思う。回復するのは、米国が回復した後でしょうね。欧州諸国は日本と比べて輸出依存度が高いから、影響が大きい」


 


新興国は?


「深刻そのもの」


 


リスク管理?


 


「一つの市場で大きなシェアを持つと、その市場が駄目になった時に影響が大きい。そのため、あらゆる市場で、バランス良く、そこそこに頑張るのがリスク管理であったが、今回は全く役に立たない。どの市場も駄目なのだから・・・。逃げるところが無い」


 


為替の状態?


 


「海外の子会社の営業成績を見ると、商品力も営業努力も関係ない。為替の状態が良いところが成績が良く、悪いところは軒並み赤字。優秀な経営者、努力する社員がいかに揃っていても関係ない。これで評価して良いとは思わないが、世間は成績だけで評価する」


 


何故にハードランディング?


 


「2005年頃からバブルは分かっており、ソフトランディングが望まれる・・・とさんざん言われていたのに、なんで?予定に反してオバマが勝ちそうなので、焦ったのか?とも思ったけど、どうも様子が変だね」


 


パパブッシュ(4年)・・・クリントン(8年)・・・ブッシュ(8年)の合計20年間は、共和党、民主党の違いはあれど、経済運営は同じであった。


物作り経済ではなく戦争経済。低金利で消費を煽り、金融の大幅自由化による丁半博打経済であった。


これがオバマで変わると思っていたが??


本当にヒラリー・クリントンが国務長官になるの?


経済閣僚は、クリントン時代の博打経済を推進した人達の名前が挙がっているが???


by yuyuu-yano | 2008-11-28 13:38
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