都立中央図書館は日比谷線の広尾駅で降り、有栖川の宮記念公園の中にある。 30年前、おそらく1970年代の後半の数ヶ月、私は仕事でこの図書館に通っていた。
仕事の内容は、クライアントの要望に応えて当時、発行されていた全ての新聞、雑誌の最新号の目を通すことである。 もちろん目を通すだけで終わりではない。 クライアントが必要とする記事をコピーし、さらにインデックスとして記事の内容を100字以内でまとめることである。
来る日も来る日も、記事を読んで、それをまとめていた。 正直、耐え難い仕事であったが、この仕事を経験してから、資料に目を通す時間が早くなり、ポイントを掴むコツを会得した。 私の人生にとっては、何らかのプラスになっていると思う。
都立中央図書館は1972年の開設で、当時から新聞・雑誌のコレクションが充実していた。 現在でも、以下の所蔵資料を持っている。 図書 約 160万冊 (開架 約35万冊)
http://www.library.metro.tokyo.jp/15/15600.html さて、本日、それこそ30年ぶりに都立中央図書館に出かけた。 新聞のバックナンバーを調べる用事があったからである。 本年、1月20日~2月6日までの読売新聞と朝日新聞を読んできた。 そして、驚いたことがある。
それは、記事ではなく、広告である。 ・メーカーの広告は全く無い。 ・一部上場会社、二部上場会社など大企業の広告も無い。 ・通信販売の広告でほぼ埋められている。 ・その合間に、週刊誌・月刊誌の広告が掲載されている。 ・学術的な書籍の広告は出ていない。
以前、通信販売の広告は、広告の入らない3流雑誌と決まっていたものだ。
あまりに無責任な報道を続けたため、スポンサーが逃げたのか?そうだと思う。 それなら自業自得であるが・・・
このような広告しか入らないとなると、 衆議院選挙関係の広告が欲しくてたまらないのは良くわかる。 選挙広告は国庫負担・・・すなわち、我々の血税なのである。 以下のサイトに詳しく出ております。
http://www.nishinippon.co.jp/koukoku/kijyun/contents/keisai/18.html
広告の出稿状況を見ると、あの異常な麻生叩きは、やはりマスコミの広告営業促進であったと思わざるを得ない。
なお、最近、記事の劣化が著しいと不満が出ている産経新聞は、それでもましなほうである。 広告スペースが少ないが、メーカーの広告も入っているし、一部上場会社、二部上場会社など大企業の広告もある。通信販売の広告は部数が少ないせいか目立たない。
今後は、選挙広告を当てにした解散願望記事をやめ、国益を意識した品格のある報道を続けて頂きたいものである。
by yuyuu-yano
| 2009-02-12 20:02
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by 矢野友遊 カテゴリ
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