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激変する市場環境

「不況情報」が大好きな日本のマスメディアのため、すっかり世の中は不況ムードに浸ってしまった。これで心理的な不況が、さらに蔓延するだろう。これは、消費者心理を萎縮させ、さらに本当の不況に突入する。


そして、本来は関係ない「内需にしか依存してない事業者」まで影響を受ける。


日本の外需依存率は10%台であり、内需に支えられた国である。


ここ数年、海外市場が異常に沸騰していたので、現地生産だけでは間に合わなくなり、輸出が増えていただけなのだ。


 


お祭り騒ぎはいつかは終わると考えていた。


それが、1年ほど早くなった。


米国がドジを踏みソフトランディングに失敗したからだ。


 


内需は円高になれば追い風が吹く。


昨日、有楽町を歩いたが、すでにワインなどは安くなっていた。


ユーロ高で買う気が起きなかった、よさそうなワインがお手軽価格になり、嬉しくなる。


 


ガソリンも、この調子だと110円台になる。すでに首都圏では115円も出てきた。


ガソリン高騰時に省エネがさらに進んだので、省エネ車に乗れば、実質的には、さらに少ない費用で長く走れるのである。


 


 1月から9月の自動車生産統計。対前年比6%増である。


特に日産の26%増、マツダの20%増が目立つ。


 

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こちらは輸出統計。対前年比11%増である。 日産は46%増である。


なお、これは台数ベースの統計であるが、金額ベースではもっと伸びている。日本からの輸出はプレミアムだからだ。


 


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自動車生産の対前年比伸率である。7月に対前年比24%と伸び、8月は同11%も落ち込んだ。9月は回復した。


その後、10月はダウンしていると思われる・・・・正式発表は今月末である。


 


 

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今年の上期は、原材料の高騰に苦しめられていた。


高騰だけでなく、需要も逼迫しており、原材料が入手できずに欠品が発生した例もある。そこまで異常事態であった。


 


そして、9月頃までは、どこも増産の方針であった。


それが、リーマン・ショックで一変、10月からは減産と方針が変わった。


そして、急速な円高となり、原材料価格が落ち始めた。


原材料の需要逼迫も遠のいた。


by yuyuu-yano | 2008-11-13 00:31
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